米国カジノ業界騒然 3次元デジタルスロットマシンが、ギャンブルの未来を変える
米国在住ジャーナリスト
(記事要約) 軍事機密技術が、スロットマシンに---
シリコンバレーにほど近い、レッドウッドにあるピュアデプス社(http://www.puredepth.com/)は、長年軍事用に戦争地域の三次元地図を可能にする技術開発をしてきた。その同社が、昨年10月に世界最大のスロットマシンメーカー、インターナショナルゲームテクノロジー社(IGT社/http://www.igt.com)へ技術提供することに合意した。
現在全米のスロットマシン約83万5千台のうち半分が、ビデオディスプレイで、ネットワーク化されている、ハイテクスロットマシンだと言われている。
ハイテクスロットマシンは、出入金の管理がしやすく、またネットワークを使ってコントローラーでゲームの内容を変更することが可能なため、カジノの客層に合わせてゲームを変えるなどのフレキシビリティーが魅了だ。
一方で、ギャンブラーたちは、今のハイテクスロットマシンには、昔ながらのリールが回る感覚がなくなっていると指摘。3Dの画面も長く座っていると気分を害する人がいると、敬遠しがちのようだ。
ところが今年発表される予定のピュアデプス社のディスプレイ技術を用いたスロットマシンは、オールドスクール(古い時代の流行)のリール感覚を残しつつ、あくまでも3次元の画面を用いて、プレイヤーが飽きずに長く座っていられるために、色々な細工が施された理想のハイテクマシンである。
この新スロットマシンは、850億ドル(約9兆円)の米国賭博業界を根底から覆すほどの技術革新になると話題になっている。
07/03/17 AP通信より。
http://news.yahoo.com/photo/070317/480/8568e3de538c40d9a5bdb49a8dfa433e;_ylt=AkUUvTfsmdNpLii3hh3aCmlk24cA
(記事解説)
2004年のUSATODAY.comの記事によると、米国最大の賭博都市ラスベガスのギャンブルを楽しむプレイヤーの平均年齢は50歳。長年ギャンブルを楽しむ人たちの間で、いわゆるローテクといわれる、昔ながらのスロットマシンを使いなれている人が多いのも納得だ。
(http://www.usatoday.com/travel/destinations/2004-08-30-las-vegas-100_x.htm)
一方で、ハイテクマシンのデビューにより、これまでカジノの従業員が1台ごとに集金をする手間を省くことができ、またプレイヤーも集金時間に台を替える必要もなく、好きなだけ気に入った台でギャンプルを楽しめるようになった。
カジノの経営者たちは、プレイヤーが長く遊べるための心理効果を得るために、これまでにも座り心地のいい椅子を用意したり、時計を外したりと工夫をこらしてきた。
今回開発された新ディスプレイによるゲームは、ゲームを純粋に面白くするための工夫が施されているようだ。単に数字やフルーツが並ぶのではなく、リアルなデジタル画像が、動いたり、話しかけたりするのだ。それでいて、リールの回り具合は昔のスロットマシンそのものときた。これなら、ローテクを好むギャンブラーたちも、ちょっと触ってみようと思うに違いない。
ところでピュアデプス社について、YouTubeでサーチをしたところ、しっかり彼らの技術について説明されたビデオインタビューやニュースがアップされていた。
●PureDepth - Overview - 3D Multi-Layer Display Technology
それによると、彼らの技術はゲームやエンターテインメント業界で、人々を楽しませ、興奮させるために必要な材料をクリエイトできると同時に、医療や航空業界においては、ミスを減らし、一人でも多くの命を救うために注意を促すのに最適な技術だとのこと。
カジノでも、病院でも使える技術。その汎用性は、まだまだ新しいビジネスに発展していきそうだ。
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