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Respectable Artists

3月10日にRolling Stone誌日本版が創刊された。

この原稿を書いている前夜に創刊を記念してのレセプションが渋谷クラブ・クアトロで開催されたのだが、光栄なことにそのプロデュースを務めさせていただいた。

広告・ファッション・出版関係者他が多数来場の中、出演したのは、DJに、日本を代表するDJ・アーティスト沖野修也氏(Kyoto Jazz Massive)、トーキョーのCLUBカルチャーのパイオニア佐々木潤氏、LIVEに、佐藤タイジ氏(THEATRE BROOK)、そして日本のロックンロール・キング&クイーンSHEENA&THE ROKKETS(シーナ&ザ・ロケッツ)。

関係者のみのクローズド・パーティであったにも関わらず、この出演者の顔ぶれに「今宵は音楽イベント?」と思えるほどの盛り上がり。通常の社交場的ノリとは違った、DJプレイに揺れるヒップライン、立てノリに揺れるスーツ姿がなんとも良い光景だった。

さてSHEENA&THE ROKKETS(シーナ&ザ・ロケッツ)。上記の通り、誰もが認める日本を代表するROCKERS。これほどまでに世代を超えて愛され、そしてリスペクトを受けるロックンロール・バンドも少ないのではないだろうか。

光栄にも鮎川誠さん、そしてシーナさんには「Bluesville Shibuya」という番組にご出演いただいており、制作でご一緒させていただいている。このBluesville Shibuyaは今やブラック・ミュージックがポピュラーとなった日本において、そのルーツ・ミュージックでもあるブルースをたっぷりとオンエアしようという主旨でスタートした。

発案はSHIBUYA-FM開局当時からアドバイスをくれた先輩、本根誠氏。Ramblinという音楽フリーペーパーの発行人でもある。そしてもう一人、古き良きジャマイカのビートであるBLUE BEAT評論家であり、DJとしてもFUJI ROCKに参戦、レゲエ好きのバイブルといわれる書籍Blue Beat Bop!発行人でもある山名昇氏。このお二人も出演者として、毎回、鮎川さん、シーナさんと共にブルースを選曲、ナビゲートいただいている。

もちろん番組担当である自分もブルース好き。前職の出版社時代には「中野3丁目ブルース・バンド」というナンチャッテ・バンドを編集長たちと共に組んでいた。恥ずかしくて、鮎川さんをはじめ、Bluesvilleの大先輩方にはとても言えないが…。笑 

そのバンドではHoochie Coochie Manという有名なブルース・ナンバーを得意としていたのだが、先日、高円寺の老舗ライブハウス「JIROKICHI」で永井ホトケさん&鮎川さんの同曲を聴いた時、「オレたちが演っていたのはなんやったんやろうか?」と思うほど、違うサウンドだった…。まあ、比べること自体が間違っているのだが…。(笑) 余談を失礼いたしました。

話は戻って、SHEENA&THE ROKKETS(シーナ&ザ・ロケッツ)。そしてBluesville Shibuya。筋が通っているのである。一本の揺るぎ無いスジが。日本人が古来から持ち合わせてきた筋。音楽業界とメディア業界の片隅で仕事をさせてもらっている自分は音楽性に筋を持ち、筋を通すアーティストに魅かれてならない。

Rolling Stone誌レセプション出演アーティスト然り、SHIBUYA-FM出演アーティスト然り。自分がリスペクトするアーティストたちと数々の現場をご一緒させていただいている。

小さなメディアであり零細企業ゆえに大変なことばかりだが、リスペクタブルなアーティストの作品、そして言葉を、数多いステーションの中からSHIBUYA-FMを聴いてくれているリスペクタブルなリスナーにお届けできることを光栄に思っている。

ROCK’N ROLL.


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