イタリア生まれのキャラクター、馬の「RODY(ロディ)」は日本市場で花開く
イタリア在住ジャーナリスト
(C)2007 LEDRAPLASTIC RUN’A
携帯電話の待受画面などを、自由にアレンジできるコンテンツのひとつとして、イタリア生まれのキャラクター、馬のロディ(RODY)がiモード「きせかえチャンネル」に提供される。
元記事:インプレス ケータイWatch
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34704.html
イタリア生まれのキャラクターが日本市場を席巻?
さっそくこのカラフルな馬キャラを、鼻息も荒くググってみた。
まず日本語サイト内で検索。出るわ出るわ。ロディ(RODY)ファンブックもあるらしい。
オフィシャルサイトを見てわかったこと。
元来は子供用の乗用玩具であること、日本では輸入代理店やライセンス管理会社が連携し、さまざまなグッズが売られていること。
その延長が、携帯電話の待受画面「きせかえチャンネル」だったわけだ。
イタリア語サイトの範囲内で検索しても、ほとんどヒットしない。製造元のレードラプラスチック社のサイトに、さらっと商品の概要が載っているだけ。取り扱うネットショップもなければ、オークションサイトにも見当たらない。
イタリアではあくまで子供用のおもちゃであって、グッズのキャラクターではないからしょうがないのか。
●ロディ(RODY)でロデオ
キャラクターで思い浮かべるのは、キティちゃんやプーさんだが、イタリアにだって実は愛すべきキャラクターがいた。
筆頭はカリメロ。卵の殻をかぶった黒いひよこだ。日本でもアニメが70年代半ばに放映されている。テレビCM用のマスコットとして生まれたことはあまり知られていない。
オリジナルCM映像はこちら(2分30秒)。
●Calimero pulcino discriminato
リンク切れの場合はこちらで。イメージ画像をクリックすると始まります。
http://www.mondocarosello.com/html/miralanza_1963.html
イタリアでは長いこと、テレビ放送といえば国営のチャンネルしかなく、CMは限られた時間帯にのみ、まとめて放送されていた。人々はその時間を楽しみにしていた、という。
洗剤のCMに使われていたのがカリメロだった。黒くて誰にも相手にされないカリメロは、実は汚れていただけだった、というオチ。
差別を助長する、として今なら放映されないだろう。
次に挙げられるのは、トッポ・ジージョ。ねずみのジージョだ。ねずみのことをイタリア語で「トーポ」というのだが、これが日本では「トッポ」になった。促音便で発音した方が元気がありそうでいい、という判断が働いたのかどうか、は知らない。
ジージョは人形劇のキャラクターとして50年代末に生まれたものの、60年代には、やはりCMに使われて有名になった。
映像はこちら。1965年のビスケットのCM(2分15秒)。ジージョが厳しい軍隊生活をママに手紙で綴る。なんともかわいい。
http://www.mondocarosello.com/assets/multimedia/Pavesi_1965.wmv
今でも時おり、人形劇スタイルでテレビに出てくることはあるが、たとえて言えば、いつまでも老けない三波春夫を見ているようなもの。お菓子業界とタイアップしているとも聞かないし、グッズが売れているわけでもない。
馬のロディ(RODY)が、あまたあるキャラクターのひとつとして日本で売れ出したら、イタリアに逆輸入される、ということもありうるだろう。サンリオ商品と並んで文房具屋の店頭に並ぶ日が来たときに、イタリアでの知名度も格段にあがるはずだ。
洗剤やビスケットのCMとの抱き合わせでキャラクターが有名になっていった時代から40年。イタリア発のキャラクターがイタリアで売れるには、何か強烈な起爆剤がいることは確かなようだ。日本市場での成功がその鍵だと言ってもいい。
■関連ブログ
●Slow is beautiful *7|9 LIFE「ロディちゃん現る!」2007-04-30
http://emi7hsc.blog66.fc2.com/blog-entry-168.html
●欲望ブログ(笑) 2007-06-14
「Rody・ロディ・ろでぃちゃんっ(≧▽≦)」
http://watashinoyokubouw.blog60.fc2.com/blog-entry-1040.html
●Studio Over The Rainbow Blog 「ロディ!」2007-05-30
http://gyrosotr.exblog.jp/5493798
●ソフトバンク携帯電話の料金や携帯新機種を追求!
『きせかえコンテンツに人気キャラ「RODY」追加』2007-06-02
http://digitalphone.blog101.fc2.com/blog-entry-579.html
- いただいたトラックバックは、編集部が内容を確認した上で掲載いたしますので、多少、時間がかかる場合があることをご了承ください。
記事と全く関連性のないもの、明らかな誹謗中傷とおぼしきもの等につきましては掲載いたしません。公序良俗に反するサイトからの発信と判断された場合も同様です。 - 本文中でトラックバック先記事のURLを記載していないブログからのトラックバックは無効とさせていただきます。トラックバックをされる際は、必ず該当のMediaSabor記事URLをエントリー中にご記載ください。
- 外部からアクセスできない企業内ネットワークのイントラネット内などからのトラックバックは禁止とします。
- トラックバックとして表示されている文章及び、リンクされているWebページは、この記事にリンクしている第三者が作成したものです。
内容や安全性について株式会社メディアサボールでは一切の責任を負いませんのでご了承ください。