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フェスティバルというカルチャー( FUJI ROCK FESTIVALに参加して)

今のシーズン、数多くの屋外フェスティバルが全国各地で開催されている。数百人規模から10万人規模までそのスタイルはさまざまだ。当然、出演するアーティストの顔ぶれもそれぞれであり、参加者も各自そのフェスに合わせた楽しみ方を心得ている。


●WHITEステージ。LIVEが始まり、FUJI ROCKERSが集まりだす。

自分自身も毎年訪れる幾つかのフェスがある。基本的には小規模のフェスが好きなのだが、大規模なフェスの中で、日本に屋外フェスを定着させたフェスの代名詞といえる“FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)”(以下FRF)には毎年参加している。

もちろん、お目当てのアーティストがあり、知らなかったアーティストを知ることができ、FRFに漂う音楽天国的雰囲気も好きである。

加えて、自分個人として、FRFには学ぶこと、発見が数多くある。

それは以前ご紹介させていただいた
“新島Island Riddim Fes”(http://mediasabor.jp/2007/04/island_riddim_festa.html) を企画運営するひとりとして、加えて、音楽業界の片隅に身を置かせていただいているひとりとして。


●約40000人を収容できる最大のGREENステージを望む。

今やフェス開催の際、環境問題に取り組み、問題提起をし、自然エネルギーやバイオディーゼルでステージ電力を賄う運営方法はフェスの数に等しいほど存在するといって過言ではない。

素晴らしいことですよね。

自分自身、声高に言える活動なんてないも同然。恥ずかしながら。
強いて言えば、趣味の波乗りで毎週海へと向うのだが、当たり前だがゴミは捨てない、ビーチクリーンに参加する、といった程度。これは当然のこと過ぎて活動とはいえない。

しかし、その当たり前のことを出来ない人々が多いゆえにビーチにゴミが散乱しているのも事実。
海から学び、海の近くに生活する人々たちと接すればそういうことにはならない。


●会場内を流れる清流。歩きつかれた足を冷やしたり、休息をとったり。


FRFをはじめとしたフェスでは音楽以外にも、知り、学ぶことが大いにあり、それを機会に意識が変わったり、活動に取り組む方も少なくないように思える。

FRF然り、フェスではないが、EARTH DAY然り、「自分が出来ること」を教えてくれる、知ることが出来る機会は大切に思える。


●森を抜けてステージ間を移動。


どこぞの国のクールビズとやらとは比較にならないほど、地に足が着いた有意義な活動を知り、知る機会を得ることができる。

例えば、FRFでは環境保全に関するさまざまな取り組みが行われているが、そのひとつに「カーボン・ニュートラル(CO2 排出相殺)」という活動がある。

これはイベントで排出するCO2を相殺するために植樹を行うというもの。
1本の木を植樹することにより、およそ1トンの二酸化炭素が吸収されるとのこと。


●7/28夜のOASISエリア。眠らない音楽天国。


FRFでは出演者や来場者が利用する交通機関を含めたイベントの全CO2排出量(約413トン)を予測し、これに対して必要な約600本の植林を目指し、独自のカーボン・ニュートラル達成を目指すという。
また、会場で使用される容器やスプーン、割り箸には約2週間で土に還る環境負荷が軽い素材が採用されている。

さらにこれらの原材である木も、中国や東南アジアの乱伐採によるものではなく、日本国内の間伐材が利用されているとのこと。

間伐は森が育ち続けるための有効手段であることを考ええると有意義な循環とも言える。


●by Candle Jun。皆が優しい気持ちとなる。

その他にも地球環境に関するさまざまな取り組みが行われているが、理論だけを唱えるのではなく、実際の活動を目の当たりにし、自分自身、知り、学ぶ機会を得ることができた。

今年もつるべ落としの季節まで幾つかのフェスに足を運ぼうと思う。

  





●GYPSY AVALONでCHILL OUT。人それぞれにFRFを楽しむ。

 

■関連情報

<FUJI ROCK FESTIVAL関連>

○FUJI ROCK FESTIVAL.2007 公式サイト
http://www.fujirockfestival.com/

○あすなろBLOG  2007/07/06
 「フジロックフェスティバルのフリーペーパー(2006年版)」
http://blog.pasonatech.co.jp/nextblog/obonai/4121.html

○livedoorニュース 2007/08/03
 「世界一環境に配慮したフェスティバル FUJI ROCK FESTIVAL 2007」
http://news.livedoor.com/article/detail/3255714/

○連載企画・FUJI ROCKの作り方 2007/06/29
 「自然があって環境がすごくいいので、それを子どもに体験させたくて一緒に行くようになりました」
http://makingfrf.eplus2.jp/article/46210163.html

○連載企画・FUJI ROCKの作り方 2007/06/22
 「フジはただ楽しいだけじゃなくて、いろんなことを感じたり考えたりすることができる場で、
   僕にとって本当に貴重な体験です」
http://makingfrf.eplus2.jp/article/45509009.html

○FUJI ROCK LOVE! BLOG
 「ぼくはいかにしてフジロッカーになったか?」 2007/07/24
http://www.carrozzeria-frf-blog07.jp/jimu/takuya/post_40.html

○FUJI ROCK LOVE! BLOG
 「俺とフジロック」 2007/06/28
http://www.carrozzeria-frf-blog07.jp/jimu/harada/post_21.html

○名古屋でピィラティスとパーソナルトレーニング 2007/07/31
 「フジロックフェスティバルで友達が日本人について一番関心したこと」
http://plaza.rakuten.co.jp/cofitness/diary/200707310000/

○ひとりでできるもん 「フジロックフェスティバル'07─3日目」2007/07/29
http://blog.goo.ne.jp/temgusa/e/9e514870d8aa872dbc010d1d42ca6574

○内閣府認証NPO法人環境リレーションズ研究所 2007/07/30
  ノリの環境日記:中村(事務局長)著「フジロックフェスティバル07終了」
http://www.env-r.com/blog/staff2/2007/07/30/post_175/index.php/16/cat67/nori_super_top/nori/cat25/#track

 

<FUJI ROCK FESTIVAL以外の環境関連情報>

○World Watch 「ピーク・オイルから自然エネルギーへの転換を!」2006/04/05
http://ihope.way-nifty.com/world_watch/2006/04/post_460a.html

○COCCOLITH EARTH WATCH REPORT 2007/02/13
 「学生さん達はカーボン・オフセット事業をどう見たか」
http://blog.goo.ne.jp/coccolith/e/cefba949eeab5c151cbbd6d4ab810c9d

○月刊「記録」編集部 2006/07/16
 「日曜ミニコミ誌! 環境NGO発・行動する人たちの声を聴け」
http://gekkankiroku.cocolog-nifty.com/edit/2006/07/post_1ab8.html

○しなやかな技術研究会 「パリのVelib'、新貸自転車システム登場」 2007/07/31
http://greenpost.way-nifty.com/sinaken/2007/07/velib_1b3d.html

○「ちえのこ」ブログ 「イギリスのフェスティバル」 2006/09/05
http://exchangefor.blog42.fc2.com/blog-entry-24.html

○加藤けんいち日記 「夏の葛巻」 2007/0725
http://blog.katoken.info/?eid=294033

○ラブラブ☆ロハスワールド 「グリーン電力」2007/07/17
http://blog.so-net.ne.jp/lovelove-lohasworld/2007-07-17

○ITmedia News  mixiは「自然エネルギーで動く」 2007/04/24
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/24/news108.html

○関心空間 「mamenagy(マメナジー)」 2007/02/03
http://www.kanshin.com/keyword/1089347

○関心空間 「ごみゼロナビゲーション」 2006/03/16
http://www.kanshin.com/keyword/922338

○NEW ENERGY & LOHAS 「個人向けグリーン電力証書」2006/01/28
http://blog.livedoor.jp/stohma/archives/50300171.html

 


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