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コミュニティFMとしてのメディア「SHIBUYA-FM」に身をおく中で vol.1

  今回は本ウェブサイト編集長からの依頼もあり、身をおいているSHIBUYA-FM、そしてそこでの日々を通じて思うこと、感じたことを書かせていただきたいと思います。

 SHIBUYA-FMを立ち上げ、続けてきた中でよく受ける質問がある。「何が大変?」という内容。スモール・ステーションだけに「全て大変すよ」というのが正直な答え。バックボーンがあるわけではなく、かと言って大きな資本があるわけでもなく。コミュニティFMという事業は決して大きな利益を望める事業体ではない。

 日本には今や200局を数えるコミュニティFMが開局しているが楽な運営、経営をなさっている局はひとつもないだろう。どの局でもスタッフ、経営陣が一丸となって汗して続けておられることかと思う。では、具体的に何が大変? と聞かれたとすると、キリがありません。(笑)

 誤解ないようにお伝えしたいのですが、これは不満を言っているわけではありません。当然の事ながら、自分たちで立ち上げたステーションに不平不満は言えないし、言ったところで何かが変わるわけでもなく、何よりも小さいながらもメディア、責任を持たねばなりませんからね。

 「では、何のために続けるのか?」という質問にはお答えできる。先述したように、「小さいながらもメディアだから」、コミュニティFMの存在意義である「災害等緊急時の放送」「地域活性」というのは絶対定義であり当然。加えて、自分たちは「渋谷」というカルチャー、サブカルチャーの発信地におけるコアメディアとして、地域密着メディアとして、マスメディアとは違う取材、放送に取り組まなければならないし、それが「渋谷」を名乗らせてもらっている役割だと考えている。

 全国的には渋谷=スクランブル交差点のイメージが定着しているのであろうが、one of them。渋谷のほんの一部でしかない。当たり前の話だが、渋谷区には居住されている方、通勤通学される方など多くの生活者が存在する。その人口に対して、来街流入人口の方が多い典型的な都市型コミュニティではあるが、そこにはひとそれぞれのコミュニティが息づいている。

 開局から12年目のSHIBUYA-FM。自分たちも渋谷という街の一部しか、コミュニティのほんの少しだけしか知らないかもしれない。しかし、日々多くの人たちと知り合うことができ、その結果、毎日、渋谷を少しずつ知ることができる。そうして築いてきた人と人とのネットワークを大事にし、人が等身大で表現し、発信できる地域メディアが必要だと思っている、というのが「何のために続けるのか?」の答えです。

 SHIBUYA-FMが大切にしているコミュニティの最たるものがアーティスト・コミュニティ。日本には才能あるアーティストが数多く存在するにも関らず、その作品を表現できる場がまだまだ少ないのが現状。音楽に関して言うと、売れている作品=いい作品、という図式ではなかろう。もちろん、それが成り立つ作品も数多くあるのだとは思う。

 しかし、渋谷のCD・レコードショップで売れている作品と全国チャートとは異なる。少なくとも、SHIBUYA-FMは、渋谷の切り口で、渋谷を拠点に活動するアーティストの切り口で、唯一無二な番組編成を取ることによって、微力ながらも渋谷アーティストの心意気を電波に乗せて発信し続けたいと思う。

The One and Only , SHIBUYA-FM78.4MHz。

 

【関連情報】

○シブヤ経済新聞 2007/09/22
 「渋谷・文化会館跡地の再開発計画明らかに─高層ビル建設へ」
http://www.shibukei.com/headline/4659/index.html


○エキサイトニュース 2007/10/08
 「大雨のときでも、渋谷駅前が水浸しにならない理由」
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091191427068.html


○Tokyo Dance Trooper in Shibuya(YouTube映像 02:30)
http://www.youtube.com/watch?v=t7X9MQi7uOU


○Shibuya-Tokyo, Japan. (YouTube映像 02:16)
http://jp.youtube.com/watch?v=y2uoBhHvSrM


○Walking Thru Shibuya, Japan(YouTube映像 04:50)
http://jp.youtube.com/watch?v=qSQPTPShXYQ
 

 


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