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斬新な発想・セクシー・遊び心─ブラジルを代表する広告会社「DPZ」─


トロピカルカラーと斬新な発想、時にはセクシーさを強調し、遊び心たっぷりの広告を展開。

1968年創立されたDPZはブラジルを代表する広告会社だ。様々な言論、表現の規制が強化された軍事政権時代にも大きな影響を受けることなく、ブラジル一と評されるまでに成長した。

コカコーラ、フジフィルムなど大手国際企業、イタウ銀行、通信大手VIVO社などの国内大企業のみでなく、政府など公的機関の医療キャンペーンまで手がけている。

2004年には、株式会社電通が電通51%、DPZ49%の出資で、合弁会社「電通ラテンアメリカ」を設立している。国内外の広告コンペで数々の入賞を果たし、ブラジル国内では、大手老舗そしてまさに先端を駆ける広告会社として注目されているのだ。



ブラジルの広告会社として初めて、カンヌ国際広告フェスティバルで入賞を果たしたのが1972年のこと。入賞した広告「40歳以上の男(Homens com mais de 40 anos)」をデザインした広告界の寵児 ワシントン・オリベット(Washington Olivetto)が、DPZの創立に大きく関わるなど、広告界の重要人物を多く生み出しているのも特徴だ。広告界で最も多く賞を獲得したブラジル人デザイナーの一人、ニザン・グゥアナース(Nizan Guanaes)もDPZに籍を置いていた。

「セクシーな広告」という代名詞でこの会社を記憶する人も少なくない。スーパーモデル、ジゼル・ブンチェンが胸元を披露したカード会社の広告は、売り上げを30%以上伸ばすことに貢献したという。

DPZの広告にはビキニ姿の女性が多く登場するだけでなく、セクシーな男性も多く起用している。セクシュアルな広告を作ってきたことが、他の広告会社との違いを強調したといっても過言ではないだろう。ブラジルらしい開放的で健康的な肉体美を強調することで、消費者の心をつかんだのだ。

DPZは、広告を見るであろう人々の、習慣や好みをしっかりと把握している。コンシューマーの視点にあわせた広告でありながら、一歩前をリードしていく。DPZの広告はいつも新しい香りがし、人々は惹きつけられる。そのカラフルな色合いとユーモアたっぷりの発想はその土地の匂いがする。だからこそDPZの広告は、世界にでても魅力的であり続けるのではないだろうか。

 


○DPZ公式ホームページ
http://www.dpz.com.br/novo/index.htm


○DPZ cria para Mon Bijou com Carlinhos Moreno e Gianecchini (YouTube映像 00:30)
http://jp.youtube.com/watch?v=YZ-Pfp5A2vk


○Gisele Bündchen: 100 Most Wanted Sexiest Bodies(YouTube映像 01:51)
http://jp.youtube.com/watch?v=lxKiS6vOhgE

 

 


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