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緒方信行が率いるブラジルで急成長のクリエイティブハウス「OESTUDIO」

「究極のクリエイティブは、人を不安にさせるものだと思います。なぜなら、今まで見た事がないモノ、経験を基盤にした理解の範疇を超えてしまったモノや考えに出会ったとき、人は興奮するが、やがて第三者に自分の知らない世界観を提示させられた事に不安を覚えます。」



ブラジルの映像・広告・ファッションの製作会社「OESTUDIO(オ・エストゥディオ)」の創設者であり、デザイナーの緒方信行氏は、自らが提案するデザインのクリエイティブ性についてこう語る。



緒方氏が、ベネトンリサーチセンター「FABRICA」に招かれたのが19歳の時。写真家オリビエロ・トスカーニ氏の元で学んだ後、2年間のニューヨーク滞在を経て2001年に「FABRICA」の仲間と共に、ブラジル、リオデジャネイロにクリエイティブハウス、「OESTUDIO」を設立した。



ファッション、映像、グラフィック、Web、プロダクトなどあらゆる媒体を通し斬新なデザインを生み出している若手のデザイングループとして急成長している。



Absolute、Vodka、Fiat、ソニーBMGなどをクライアントに抱え、また2007年のパンアメリカン大会では、ブラジル代表選手のユニフォームデザインを手がけた。2008年北京オリンピックでブラジルの公式ユニフォームデザインを担当、ブラジルのスポーツメーカー最大手のオリンピコス社と、ブラジル各州のシンボルをテーマにした洋服のコラボレーションラインを発表。日本においては2007年のrooms14(合同展示会)のデザイン、ビジュアル担当でデビュー。SHIPSなどで洋服の販売も行っている。






「OESTUDIO」の活動は様々な分野に及ぶが、プロセスは一貫している。グループで徹底的に議論し、出来上がったものを各分野に展開していく。「本質を見極め、考えを重ねていく中で要点と要点が繫がり、ひとつの線(形)を創っていきます。そこで仕上がったP.O.V(Point of view)を分かりやすい形でまとめプレゼンテーションします。P.O.Vを基本に洋服やグラフィック、Webなど様々なメディアにデザインを展開していきます。」



また緒方氏は、「ブランディングとは、驚きと安心の組み合わせ」だと断言する。クライアントの要求に応えるのではなく超えていくこと、そして「OESTUDIO」の情熱と経験が、クライアントの期待に応えるクリエイティブを提示していくことを大切にしているという。



「クリエイティブとは何か、コミュニケーションとはなにか」は、「FABRICA」時代から緒方氏が追求してきたことでもある。「クリエイティブコミュニケーションとは、好きな人や大切な人に、自分の気持ちや考えを、安心感と新鮮な驚きを織り交ぜて分かりやすく伝える行為だと思います。」という緒方氏。「OESTUDIO」が生み出すデザインは、そんな彼の基本姿勢がベースとなっている。




OESTUDIOのホームページ  http://www.oestudio.com.br/


<関連映像>

○Fiat Fashion Inovation Attitude(YouTube映像 00:43)
http://jp.youtube.com/watch?v=7PkrIUy1dxY

○clipe do furto - flores nas encostas do cimento(YouTube映像 03:36)
http://jp.youtube.com/watch?v=_4ecyL8gmTE

○São Paulo Fashion Week (Interactive Floor) (YouTube映像 00:51)
http://jp.youtube.com/watch?v=Wam3-UsVYwo

 


【編集部ピックアップ関連情報】

○きままーんサンバ日記 「ブラジルユニフォーム」2008/02/17
 マガジンハウス社が発行している雑誌 「Tarzan(ターザン)」に
 2008年オリンピックのブラジル代表のユニフォームが紹介されてました。
http://ashansu.pokebras.jp/e37860.html


○increase drawers 「OESTUDIO」 2008/01/27
 今回入荷するのはOESTUDIOデザイン 
 2008年北京オリンピック ブラジル代表公式ユニフォーム!!
 (ウォーミングアップ用)
http://microsleep.ti-da.net/e1927335.html


○blog. FABRICA
http://2005to2007.fabrica.it/blog/

 

 


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