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YouTubeダウンロード数世界一の映像にインスパイアされたフィットネスプログラム、「Evolution Of Dance(ダンスの進化)」

ニューヨークの人気フィットネスクラブ、Crunch Fitness(クランチ・フィットネス)。このフィットネス・チェーンが近頃はじめた人気フィットネスプログラムは、なんとあのYouTubeで最も視聴され、また最も人気のビデオNo1に選ばれたことがある、Judson Laipply(ジュドソン・ラップリー)の「Evolution Of Dance(ダンスの進化)」からインスピレーションを得て作られた。2006年よりダウンロード数世界一のこのビデオは、2008年2月23日の現在でも、7千5百万ビュアーを越える視聴数で、トップ3に君臨している。

http://www.youtube.com/watch?v=dMH0bHeiRNg


このダンスを踊っているJudson Laipply氏だが、彼は自身のウェブサイトhttp://www.theevolutionofdance.com  でこのダンスが生まれたきっかけは、「ユーモア一杯に人生が変化する、ということを表現してみたかったから」とコメント。彼自身は、修士号を持つプロの「しゃべり屋」であり「コメディアン」。ちょっとしたきっかけで、彼は自分の記憶に残っていた懐メロとその振り付けを、一つのダンスとして作り上げてしまった。ちなみにその創作過程を、次のサイトのインタビューで答えている。(英語のみ)

http://www.staytunedtv.com/subpagetemplate.php?art_id=72#


さてこのコメディー要素たっぷりのダンスから生まれたフィットネスプログラムだが、Crunchのプログラム説明によると、「まずウォームアップは、世界的に有名な名曲、名振り付けをベースにした簡単なもので、その後毎週懐メロを用いた、短いルーティンの振り付けを行う」となっている。ちなみにこのプログラムは、堂々とカポエラやポールダンスなどと並んで、Crunchの「ダンス・リズムプログラム」に組み込まれているのがまた面白い。

ちなみに、実際にこのクラスを取ったNY在住の日本人の友人Bは、自身のブログに「Evolution of Danceというダンスクラスにいってみた。これはYouTubeで見られるけどコメディアンみたいな人のネタ的な、まあダンスの歴史ハイライトを6分でこなす、みたいなもので、はたから見られるととても格好が悪い。」と表現。

確かに見るのとやってみるのでは様子が違うに違いない。とはいえ、すでにほとんどの大人たちにとっては、このプログラムで紹介されるに違いない振りは、「見たことがある」、さらには「真似をして、踊ってみたことがある」ものばかりなはず。

となると、かっこ悪くてもやってみると出来てしまうものに違いない。ダンス系のフィットネスプログラムをやったことがある人は、すでにご存知だと思うが、レッスン中に習う振りができない時ほどフラストレーションを感じることはない。すでに知っている振りを、楽しく習うというのは、フィットネス初心者にとっては、実はとてもありがたいこと。普段エクササイズを定期的にやっていない体の持ち主にとって、実はこの位の軽い気持ちで始められるプログラムは重要なのではないか、と感じた。


なんでも新しいものには挑戦してみたい私。特に新しいフィットネスのプログラムと聞いて、チェックしないわけにはいかない。在住先のロサンゼルスで、このレッスンをうけられないものか、と色々探してみたのだが残念ながら、現在はニューヨークのCrunch Fitnessにしか、クラスがないようだ。しからばそもそもLaipply氏がオンラインで、彼のインスピレーショナル・コメディーを習いたい人のためにアップロードされた、このYouTubeのビデオを見ながら、自分で学ぶしかないのか。

どうせパソコンの前でダンスのレッスンをするなら、他にも面白いダンスレッスンはないものかとYouTubeで、と色々探ってみる。すると日本発のYouTubeダンスプログラムになりえるものを発見した。昨年日本ではアニメのテーマソング、涼宮ハルヒの憂鬱のエンディングテーマ、「ハレ晴レユカイ」が大旋風を巻き起こし、YouTubeにもアニメのオリジナルバージョンはもとより、実際にコスプレして踊る人達バージョンなどなど、終いにはセブ島の囚人たちが踊るビデオまでアップされている。

オリジナル 「ハレ晴レユカイ」 (YouTube映像 01:12)
http://youtube.com/watch?v=Z2HpAE-QcQA
なおYouTubeの視聴数は3百万ビュアーを超える。


ちなみにフィットネスプログラムはまだ作られていないが、このダンスはなかなか動きの激しい振り付け。さらにこれを踊る人たちは歌まで歌っているとなると、そのカロリー消費量はかなりのものに違いない。

グループダンスとしてすでに人気も定着しているようだ。さらにこのハルヒ・ダンスは、すでに海外にも同アニメの販売が開始され、ロンドンのアニメエクスポでは、さっそくコスプレマニアたちにパフォーマンスされたようだ。まさに第二のYouTubeエクササイズが生まれるのか? 

それにしても、Laipply氏はYouTubeを通じて、世界に名を残す時の人となったが、まさに音楽やダンスなどの芸術は言語・国境を超え、映像を通じて伝える力の強さと影響力を本当に感じさせられる。 YouTube、恐るべし。

 

【編集部ピックアップ関連情報】

○WoW evolution of dance(YouTube映像 03:45)
 CGキャラクターのダンスです。
http://youtube.com/watch?v=d1vjDxqNy5A&feature=related


○The Evolution of Dance #2(YouTube映像 05:47)
 女性4人がコミカルに踊っています。
http://youtube.com/watch?v=rgD9Be3CUN0&feature=related


○Evolution of Dance “DeEvolution” (YouTube映像 05:30)
 こちらは男性4人がコミカルに踊っています。
http://youtube.com/watch?v=XCdXaN6ymfE&feature=related


○Edu Manzano Dancing to the tune of PAPAYA(YouTube映像 03:36)
http://www.youtube.com/watch?v=6MqvwHg-_ns&feature=related


○ハードでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
 「Evolution of Dance(YouTubeより)」 2006/08/01
 上記の曲目リストが掲載されています。
http://www.shotarowatanabe.com/archives/2006/08/01-223632.html


○ITmedia News  iTunes Storeに「ハレ晴レユカイ」 2007/10/30
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/30/news069.html


○ITmedia News   2006/09/07
 「ハルヒ」「男前豆腐」に見る、ブログ時代のヒットの条件
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0609/07/news086.html


○ねこあれぶろぐ  2007/08/05
 「世界の様々な国の人々がハレ晴レダンスに興味を持ったようです」
http://nekoare.blog30.fc2.com/blog-entry-1522.html


○アキバBlog  2007/03/25
 ハレ晴レユカイ  アナログ盤「こんなに売れるとは思ってなかった」2日で1000枚
http://www.akibablog.net/archives/2007/03/harehareyukai_070325.html


○ハレ晴レユカイ ver.KHR-1 ロボット・ダンス(YouTube映像 01:05)
http://www.youtube.com/watch?v=aPvkbDaiQUs


○ハレ晴レユカイ@ハルヒレイヤーズ(YouTube映像 03:33)
http://jp.youtube.com/watch?v=O1WdLALG1jI&feature=related


○テレビ番組観楽日記  2008/02/23
 「今度はおネエのエクササーイズ クリス松村登場!」
http://tv-kanraku.jugem.jp/?eid=144


○春夏秋冬の日記 2007/11/24
 クリス松村さんの「ピンクレディー・エクササイズ」生体験!  
http://yocom.exblog.jp/6835636/


○With funny doggies  「クリス松村先生」 2007/09/24
 渚のシンドバッド、UFO、ウォンデッド、SOS、サウスポーなどなどは
 何となく振りも覚えているのですが、カメレオンアーミー、
 キス・イン・ザ・ダーク、ピンクタイフーンなどは先生を見ながらですが
 必死ですが鏡に写る自分をフッと見ると・・・
http://marko-basebase.cocolog-tnc.com/with_funny_doggies/2007/09/post_cf20.html


○ダイエット ビューティーライフ 「ピンク・レディー・エクササイズ」
 ピンク・レディー・エクササイズを知っていますか?
 おネエキャラで活躍のクリス松村さんが考えたエクササイズなんですが、
 どのように人気になったのでしょう。
http://dietblog.milkyway77.biz/?eid=476679

 

 


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