不況でも、広告費はけちるものではない! 率先してブランド認知力を高め続けろ。
- 米国在住ジャーナリスト
(記事要約)
経済不況下において、多くのビジネスが様々な圧力を感じたり、不確実性に直面している。 歴史的に、PRやマーケティング、広告費用は最初に切り詰められるものとされてきた。しかし、それこそが経済恐慌におけるビジネス運営の最初の間違いかもしれない。
今こそ、マーケティングや広告戦略について、より賢い判断を下し、投資として費やすべきだ。
アドエイジの記事によれば、「日用品の値が上がり、ガソリン代が高くなり、コスト意識の高い消費者が増えている中、クラフトフーズ、ハーシーズ、ケロッグ、ジェネラルミルは、マーケティングと広告にさらに資金を投入している。そしてこれらの投資は、第二四半期の予想以上の売上増により、十分ペイオフ(資金回収)できている。」
広告用看板などの作成を行なうサインバイトゥモローの社長、マクギネス氏は、「経済の一時期の下落は、自身の利益や予算に直接影響があるが、生き残る、またさらに繁栄する起業家たちは、違ったビジネス手法を行なわねばならない。そういう意味で看板は、費用対効果のいい広告手段であり、現社会において、多くのビジネスがその重要性を忘れている」と語る。
http://www.centredaily.com/business/story/841554.html
センターデイリータイムス 9/15
(記事解説)
不況不況と言われる中で、各企業はやっきになっている。その手段として、看板広告を通じてのブランド力の強化は、やはり重要な手段の一つである。
マクギネス氏の勧める看板作りのポイントはこれだ
1)経済による痛み、つまり人々の感情に焦点を当てる。
2)シンプルで、分かりやすいメッセージを心がける。
3)できるだけありきたりの広告でない看板を作る。
4)消費者が今の弱気の経済状況で、価値があると思われる言葉や内容を使う。
5)広告業界について学ぶ。どんな色や要素が効果的かを知る。
6) 商品やサービスが、得であり、さらに経済的であることを消費者に分かって
もらえるように作る。
日本では、これまでもプラズマの大画面に流れる「映像広告看板」が、渋谷や新宿など、大都市にそびえ立ってきた。一方、車社会のロサンゼルスで、最近目にするこうした映像広告看板。「デジタルビルボード/デジタルアウトドアアドバタイジング」と呼ばれるこうした看板は、ここ数年プラズマテレビの普及に応じて、突如増加してきた。
これまで一つの広告しか掲げられなかった場所に、デジタルにすることで複数の広告主の広告を掲載することができ、さらに広告主側からすれば、コストを減らすことが可能となった。映像という動画を用いることで、より具体的で、ユニークなメッセージを伝えられるようになったという。例えば、大型看板は、新作映画の宣伝がここロサンゼルスではよく用いられるが、デジタルビルボードによれば、映画のワンシーンをそのまま広告として流すことが可能になった。これにより非常に分かりやすく、さらに独自の広告をアピールできるようになった。
カルフォルニア発のメディアサイネージ社(http://www.mediasignage.com/)は、巨大看板より小さいが、店頭に掲げるとちょうどいいサイズのデジタル看板を販売しはじめたパイオニアだ。現在、広告内容を作成するソフトウェアおよび、データ保管のサービスを無料で提供し、こうしたデジタル広告の普及に貢献している。
こうした様々な看板が掲げられる理由は一つ。広告主や商品のブランド認知力を高めること。これからの看板広告戦略は、ハイテクと上手につき合いながら、オンリーワンを表現できるか否かにかかってきそうだ。
【編集部ピックアップ関連情報】
○三茶農園 「デジタルサイネージの成功事例と、課題。」2008/07/24
デジタルサイネージの成功事例として、山手線のトレインチャンネル、
東急電鉄の東急ビジョンなどがあります。海外では、カナダで
レストランやバーをネットワーク化したブラストメディアネットワークス、
世界最大手小売のウォルマート、が有名どころとしてあげられます。
http://ameblo.jp/kimurasatoru/entry-10119546649.html
○デジタルサイネージ総研(TM)ブログ 2008/07/29
アメリカの「モバイル連携型」デジタルサイネージの最新動向
ソーシャルネットワークと結びつけ、モバイル、インターネット、
デジタルサイネージの3つの媒体を一体化することで、インタラクティブな
マーケティングキャンペーンが実施可能なプラットフォームを提供しています。
http://digitalsignage.co.jp/blog/post/327
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