Entry

元警察官、妻殺害疑惑の渦中で5度目の結婚?

(記事要約)

3人目の妻が不審死、4人目の妻は失踪中と疑惑の渦中で、イリノイ州の元警察官ドリュー・ピーターソン氏54歳は23歳(他紙は24歳と報道)の女性と婚約したという話が、伝記作家デレク・アームストロング氏を通じて公表された。

ピーターソン氏4人目の妻ステイシーは2007年10月に失踪。その後警察は、2004年3月に事故死と認定された3人目の妻キャサリンの死体を再検証し、殺人事件と改めた。こうした妻殺し疑惑の渦中で、ピーターソン氏の都合5度目の結婚に向けた婚約は、関係者の注目を集めている。

(2008/12/18/NBC TODAY)


(解説)

2007年10月4番目の妻ステイシーが失踪した際、ピーターソン氏は電話で「他の男と逃げる」と告げられたと主張した。何度かニュース・ショーにゲスト出演し、妻に姿を現すように訴えた。一見悲劇の夫。しかしこれが大芝居だったら、まるでアメリカの三浦和義だ。

ピーターソン氏は3番目の妻キャサリンと結婚中に、当時17歳のステイシーと婚約している。その3番目の妻は婚約直後にバスタブで死亡。不思議なタイミングには、世間も疑いの目を向けざるを得ないだろう。

2007年11月にはステイシーの牧師が、失踪前に彼女に会って告白を受けたと証言。それは、彼女がピーターソン氏からキャサリン殺しを告げられたという内容だった。ピーターソン氏はキャサリンが死んだ翌朝「俺がどこにいたか知ってるだろう」と、あたかもステイシーが事実を知っているかのごとく話していたという。

そんな危険人物に恋人が出来て婚約までしたというから、マスコミも大騒ぎである。5番目の妻候補と言われているのは24歳のウェイトレス、クリスティナ・レインズさん。本人は世間の注目を恐れてか、ただの友達と釈明する。しかし父親のアーニー・レインズ氏は、娘がピーターソン氏から婚約指輪をもらったことを認めた上で「娘を奴から遠ざけるためにはなんでもする」と発言している。

当のピーターソン氏は、本件に関して沈黙。しかし伝記作家デレク・アームストロング氏には、2人の子供(息子6歳、娘4歳)がクリスティナさんを気に入っていて、婚約も知っていると告げたようだ。

NBCは過去のピーターソン氏のインタビュー発言から「関係ないだろ? 俺の人生。幸せになる権利がある」という言葉を、あたかも彼の本音のごとくチョイスしていた。ちなみにピーターソン氏は今でも失踪中のステイシーと法律上結婚しているので、そもそも婚約が有効なのかという説もある。

NBC TODAYに出演した心理療法師ロビン・ラドウィッグ博士は、「世の中には愛の力を信じどんな障害も乗り越えられると盲信する女性がたくさんいる」と、危険人物にも恋人ができるケースを分析している。妊娠8ヶ月の妻を殺し2005年に死刑の宣告を受けたスコット・ピーターソンですら、多くのラブレターや求婚を受けているそうだ。

現時点ではドリュー・ピーターソン氏の妻殺しを証明する有力な手がかりがない。しかし検察側は大陪審に向け、氏を有罪に追い込むべく着々と証拠集めを進めている。2009年、疑惑の男の「幸せになる権利」がどこまで認められるか定かではない。

 

 


  • いただいたトラックバックは、編集部が内容を確認した上で掲載いたしますので、多少、時間がかかる場合があることをご了承ください。
    記事と全く関連性のないもの、明らかな誹謗中傷とおぼしきもの等につきましては掲載いたしません。公序良俗に反するサイトからの発信と判断された場合も同様です。
  • 本文中でトラックバック先記事のURLを記載していないブログからのトラックバックは無効とさせていただきます。トラックバックをされる際は、必ず該当のMediaSabor記事URLをエントリー中にご記載ください。
  • 外部からアクセスできない企業内ネットワークのイントラネット内などからのトラックバックは禁止とします。
  • トラックバックとして表示されている文章及び、リンクされているWebページは、この記事にリンクしている第三者が作成したものです。
    内容や安全性について株式会社メディアサボールでは一切の責任を負いませんのでご了承ください。
トラックバックURL
http://mediasabor.jp/mt/mt-tb.cgi/940