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フランス大統領夫人カーラ・ブルーニの本当の父親

 フランス大統領のサルコジ家族は、今年のクリスマス休暇をブラジルのリオ・デ・ジャネイロとサンパウロの中間に位置する高級リゾートで過ごす事を決めた。サルコジ大統領のブラジル滞在目的は、ブラジルを介して南アメリカ諸国との交流を深めるという外交政策とともに、夫人のカーラが本当の父親と親交を深める機会をつくるという公私両方である。

 フランス大統領夫人のカーラ・ブルーニの本当の父親の存在が公になったのは昨年の1月。1996年にカーラの育ての親のアルベルト・ブルーニ・テデスキ(Alberto Bruni Tedeschi)氏が危篤になり亡くなった時に、母親のマリナ・テデスキ(Marina Tedeschi)さんから、本当の父親の存在を告げられたと言う。カーラの父親であるイタリア人のマウリッチィオ・レメルト(Maurizio Remmert)氏は、トリノで60年代に音楽をやっていた時代に、マリナさんと不倫関係にあったという。その後、30年以上前からブラジルのサン・パウロで暮らし、ワイン関係の商売をしている。

 サルコジ大統領は昨年の12月22日(月)にブラジル&EUサミットにEUの議長国として出席し、「ブラジルにおけるフランス年」のプロモーションのためのイベントにも参加した。2日間の公式訪問の後、12月29日までブラジルで休暇を過ごす。カーラは、1996年に父親の存在を知らされてすぐ、レメルト氏に会いにサン・パウロに行き、それからというもの良い関係を隠密に続けていたという。昨年の1月にブラジルのパパラッチ達に執拗に追いかけられ続けていたレメルト氏は、公的に発表することを決めた。それ以来、大統領のルーマニアへの公式訪問の際にレメルトさんも一緒に行ったり、カーラの義理の妹に当たるコンスエロ・レメルトさんとニューヨークで会ったりと、家族が公の場にでてくることが多くなってきている。

 サルコジが大統領になってから(大統領になる以前の生活も含め)、私生活のスキャンダルには事欠かない。まるで、芸能人なみに複雑な私生活を公にしている。フランスは、日本やアメリカと違い、政治家や芸能人であっても私生活に立ち入らない文化があったのだが、私生活スキャンダルを話題作りの一環として利用している感があるサルコジ氏。フランス共和国大統領としての威厳について、考えた事はあるのだろうか? 国民の支持率も下がっている。

 

 


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