PC、それも特にノートPCの新製品などでブロガーイベントが開催されることが、半ば日常的になってきました。それは例えば、こんなキーワードで検索してみるとよくわかります。

「panasonic 　ブロガーイベント」　「VAIO 　ブロガーイベント」

たしかにブロガーというのは、ノートPCの、それもコンシューマー向けの商品であれば、確実にそのままユーザーとなることが期待できる人たちです。メーカーがその人たちのレビューに期待するのは、ある意味当然と言えますが、ブログが始まったばかりの頃を考えると、隔世の感があります。

そんな中、ひさびさに新製品を発表するというシャープがメビウスで、これまた前代未聞のモニターキャンペーン（http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20391676,00.htm）を告知しました。

なんと、用意されたモニター用PCは100台。シャープからの新しい提案ということ以外にはあまり情報もありませんでした。

また、「応募者が1万名に達した時点で受付は終了」という旨も書かれていたのですが、これもなんとたった１日で受付終了（http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20391985,00.htm）。

なんか、文字で書くと簡単ですが、１万人ですよ。それも大々的なCMとかなしですよ。Web媒体などでニュースが流れただけで、あっというまに１万人。１万人と言えば、武道館が満席です。とんでもないことです。実質、応募にかかった時間は数時間だと思います。

ただ、残念なことに、その肝心な応募ページは現在ではNot found（http://www.sharp-lifestyle.com/index.html）となってしまっています。これはいろんな意味でちょっともったいないです。

その跡地には、別のコンテンツ（http://www.sharp-lifestyle.com/index.php）がもう用意されていますが、１万人を動かしたのですから、そのページはそのままにして、うまくこのコンテンツにつなげた方がよかったように思います。

実は、日本でのPCのブロガー向けのモニターイベントというのは、３年前のStart
Mac体験モニター（http://www.apple.com/jp/articles/startmac_monitor/）が、その元祖とも言えるものだと思います。そのときに用意されたMacは50台。３年で倍の100台に増えました。

これを多いと見るか、少ないと見るかは難しいところです。ただ、PCというまだまだ高価な商材であり、モニターをやるのが容易とは言えない商品で、これだけの規模で人が動いているということは認識しておく必要があると思います。

なお、参考までにアメリカではデルが既に80もの数のtwitterアカウント（http://www1.la.dell.com/content/topics/global.aspx/community/dell_on_twitter?c=br&l=pt&s=corp）を用意して、そのダイレクトモデルの強固さに磨きをかけています。日本のPCメーカーでも、自分たちの客層を考えれば、黙って見ている施策ではないように思えます。