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チョコ大国フランスでは、クリスマス期に年間消費の約4割が集中

 日本でチョコレートが一番売れる日はバレンタイン前夜。チョコレート大国のフランスでは、クリスマス・イブが売上一番の日だ。日本のお正月よろしく家族が集合して食べるクリスマス・ディナーの食後に欠かせないのは、チョコレートの詰め合わせセット。

 老若男女を問わずチョコ好きの国民フランス人(統計によると9割以上がチョコが好き)は、おととしの12月24日から1週間のクリスマス休暇中の間に32000トンものチョコを消費したそうだ。年間消費の約4割がこの時期に販売、消費されるというのだから、フランス人にとってクリスマスとチョコは切り離せない要素。これは、子供の頃の記憶と直結しているのだろう。ツリーの下に置かれるクリスマスプレゼントには、おもちゃとともに、自分の名前がかかれたチョコレートボックスが置かれている。クリスマスには心ゆくまでチョコを食べられるという甘い記憶が、フランス人に刻みつけられているのだろう。

 クリスマスの時期に人気があるチョコは、トリュフと呼ばれる生チョコをガナッシュで包んだもの。フルーツ砂糖漬けのチョコ包みも定番。クリスマスが近づくとチョコレートショップは長蛇の列ができる。高級チョコで有名なジャック・ゲナン(Jacques Génin)のマレ本店の責任者アーチューは、この時期は一日も休めず毎日12時間労働だと言う。休憩もなかなか取れないほどの大忙し。店舗に買いに来る人、クリスマス・イブに引き取りにくる大きな詰め合わせセットの注文と、通常の3倍以上の売上だという。各ショップは、クリスマスに焦点をあて、特別商品を用意する。定番的なものでは、ヘンデルとグレーテル(Hansel et Gretel)の子供が歓声をあげるお菓子の家もといチョコの家。
http://www.hansel-et-gretel.com

 パトリス・シャポン(Patrice Chapon)の「子供時代Mon enfance」と名付けられた紙芝居になっているチョコボックスも子供の夢を満たしてくれる人気商品だ。
http://www.chocolat-chapon.com/

 チョコで有名なベルギーのチョコレート屋ラ・ローラ(La Lolla)は、クリスマスにかかせないフォワグラをチョコレートで包んだ新商品を発売して話題になった。味覚だけでなく、抗酸化作用のあるチョコレートが酸化しやすいフォワグラに作用するので、一石二鳥のアイディアだ。

 大人の女性には、チョコそのものだけでなく、保湿効果、美容効果のあるカカオを使った化粧品をプレゼントするのが人気。チョコの甘い香りに魅せられる女性は多く、セフォラのボディクリームやニベアのヘアケア商品などがラインアップされている。

 年末年始のこの時期、チョコレートを食べ過ぎて体重が増えるのは仕方ないだろう。

 

【編集部ピックアップ関連情報】

○カフェぽえむ 2009/12/01
 「海を渡る想い。。ムーランさんのチョコレート菓子」
 フランス菓子職人、ジャン・リュック・ムーランさんのお菓子の
 デモンストレーションが環境工学さんのスタジオであり出席させて
 いただきました。。フランスはリヨンから、ホテルの仕事で26歳の
 ときに来日されて22年の歳月。10年間製菓の学校の先生もされて
 いた方ですが、今年五月に豊中市曽根にお店を開業された縁で、
 地域の一般の方向けの製菓の教室を来年からスタートされます。。
http://cafepoem.blog7.fc2.com/blog-entry-187.html

 

 


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