話題呼ぶファッションデザイナー提案の「粋なコメントつきグリーティングカード」
- 米国在住ジャーナリスト
"Have a Red Carpet Moment ... Happy Birthday!(レッドカーペットに立った気分を味わって、、、お誕生日おめでとう!)
ニューヨーク在住の黒人ファッションデザイナー、アーロン・ポッツ(http://www.aaronpottsnyc.com/)は、ファッション学校のパーソンズを卒業後、エマニュエル・ウンガロやエスカーダからヴィクトリアシークレットまで、様々なファッションブランドのデザインチームの一員としてそのキャリアを積んできた。彼の作品は、スーパーモデルのナオミ・キャンベルやハイディ・クラムら錚々たるモデル達が着用している。
そんなハイファッションの世界で力を発揮してきたアーロンが、洋服の世界とは異なるクリエイティヴィティを発揮する場として、「グリーティングカード」を選び、今話題を呼んでいる。これまでファッション業界の一線で描き続けてきた「スタイル画」(イメージ画)に、ちょっとした粋なコメント{例えば「Missing you has me singin' the blues(あなたを思う気持ちが私にブルースを歌わせる)や「May your day be filled with love, glamour and seduction…」(今日があなたにとって愛とうっとりするような魅力と誘惑でいっぱいになりますように)など}を添えたカードは、まさに「スタイリッシュ」と賞賛されている。
現在彼のカードは自身のウェブサイトの他、ニューヨークのブティックで販売されている。また彼のカードは、頻繁にカードの交換を行なうファッション業界やエンターテイメント業界の人々から注目されており、最近では5月に公開される「Sex and the City 2」のスタイリスト、パトリシア・フィールドのために「Thank You」カードをデザインしている。
米国グリーティングカードアソシエーションの調べによれば、米国内では現在10万軒を超える小売店がグリーティングカードを販売。米国人は年間70億枚のカードを交換し、小売価格75億ドルに上るカード売買が行なわれていると言われている。
下記はグリーティングカードアソシエーションによるグリーティングカード業界のまとめである:
1)10家族中9家族がグリーティングカードを購入している
2)グリーティングカードは大きく分けて2種類(季節のカード/Seasonal Cardと
毎日渡せるカード/Everyday Card)があり、販売量は半々である。
3)最も人気の季節のカードはクリスマスカードで、続いてヴァレンタイン、母の日、
イースター、そして父の日と続く。約2億個のクリスマスカードボックスが毎年
米国で販売される。
4)最も人気の毎日渡せるカード(Everyday Cards)は、誕生日カード(これが
販売量の約半分)続いて、記念日カード、元気になって(Get Well)、友情、
そして同情(Sympathy) カードと続く。
5)全米では現在3千社のグリーティングカード発行業者がおり、その規模は
小さなベンチャー企業から、大企業まで様々だ。
6)5人に1人の大人が、目に見える記念の証としてグリーティングカードを
渡している。またカードをもらった人のうちの3分の1が、特別なカードは
「一生」保存しておくと言っている。
7)米国平均で一家族約30枚のグリーティングカードを購入するといわれており、
個人に置き換えても約20枚のカードを購入している。
8)グリーティングカードの価格は、50セントから10ドル。典型的なカードの
価格は2ドルから4ドルの間である。
9)Ecard(電子カード)が最近では人気であり、その理由は面白くて、すぐに
送る事ができるためだ。毎年約5億のEcardが世界中で交換されている。
10)Ecardは、カジュアルにコンタクトを取りたい状況で交換されることが多く、
伝統的なグリーティングカードの替わりに送られることはめったにない。
http://www.greetingcard.org/userfiles/file/2007%20fact%20sheet%20grtng%20cards.pdf
日本においては、年賀状が一年で最も多く交換されるグリーティングカードだが、2007年で大きく減少し37億9978万枚の売上。今年においては25億9900万枚と前年同等とのことだが、過去3、4年の間にその販売数は大きく減少している。原因は、不況により、例年大量に購入していた企業の経費カットと、Ecard(電子メール)で済ませることなどが影響しているといわれている。
しかし米国においては、Ecardの登場による伝統的なグリーティングカードの売上は、あまり大きな影響がないとされている。米国においては、Ecardと通常のグリーティングカードの送り分けをきっちりしている傾向にあるためで、やはり紙で出来ている伝統的なカードは、「保存」が出来ることも含めて、今も人気に衰えがないのである。
http://www.greetingcard.org/userfiles/file/Ecard%20backgrounder.pdf
グリーティングカードを上手に出したり、受け取ったりできるかは、米国におけるビジネス成功の一つの鍵になるといっても過言ではない。アーロン・ポッツが生み出すスタイリッシュなグリーティングカードは、そういう中でひと際目立ったプレゼンテーションを可能にするツールになりえるのかもしれない。
【編集部ピックアップ関連情報】
○アメリカとビジネスしよう!「グリーティングカード」 2009/06/24
気軽な仲間などはeカードで済みますが、そうでないことも多いです。
アメリカはまだまだグリーティングカードが多用されていますね。
http://chicago.dgblog.dreamgate.gr.jp/e61111.html
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