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ブラジル流行のおしゃれなファーストフードは日本食

ブラジルで、日本食のファーストフード店が大流行である。もともと日本人移民の影響で、寿司や刺身などといった日本食が定着しており、その上での新しい流行だ。

ブラジルにある日本食レストランは、農水省の発表によればサンパウロだけでも300から600店舗あるとされ、経営者の70%が日系人である。ブラジル日本食協会に加盟している250店舗のうち120店舗がサンパウロに集中している。脂肪分が少なく、バランスのとれた食材と料理法の日本食は、ブラジルの健康志向ブームに便乗した形で定着した人気がある。高級レストランから、シュラスコ(ブラジル式焼肉)レストランでの寿司、刺身の提供、またビュッフェ式も広く普及している。

そんな中、2008年ごろから注目され始めたのが手巻き寿司の専門店、「TEMAKERIA」だ。ハンバーグ感覚でほおばる手巻き寿司スタイルと、おしゃれな内装、ヘルシーさが人気を呼び、現在も「TEMAKEIRA」のオープンが後を絶たない。「TEMAKERIAのオーナーには若い人が多い。ファーストフードに慣れ親しんだ世代が築いた、若い世代を対象にしたフードビジネス。若い感覚をキャッチできるからこそのビジネスだと思うわ。」というフラービアさん自身も「TEMAKERIA」をオープンさせたばかりの32歳。

実際、現在のブラジルには、Yoi! Rolls &TemakiやKoni Store、Temaki Expressなどの大都市にまたがる巨大チェーン店から、一店のみの小さな店まで、「TEMAKERIA」店舗が溢れている。共通しているのは、店内のモダンでおしゃれなデコレーション。リッチな雰囲気をつくる照明に、ポップなテーブルと椅子。従来の日本食レストランとは全く違ったデコレーションを採用したことで、ファーストフード的な雰囲気をだし、若者層の獲得に成功した。深夜遅くまで営業しており、クラブ帰りの若者が軽い食事をとることにも利用できる。また、ペーパー容器を利用したデリバリーサービスも人気だ。

一方、「TEMAKERIA」が手巻き寿司を専門にしているならと、従来から日本食レストランの人気メニューである「YAKISOBA」を専門とする店も急増した。注文後、目の前で、ガラス越しに鉄板で焼きそばを作ってくれるスタイルがおしゃれだと、ランチタイムには行列ができる店もある。

そして、「手巻き寿司や焼きそばだけにこだわらず、好きなものを選んで好きなだけ食べられる日本食ファーストフード」として対抗するのは、昨年末からのニューフェイス、「bentô」だ。日本の弁当の美しさにインスピレーションを得たという「bentô」では、プラスティック箱に入った、刺身、寿司、焼きそばなどの35種類のメニューから、好きなものを好きな数だけ選ぶことができる。

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bentôのセットメニュー



これらの日本食ファーストフードの値段は、ハンバーガーに比べると少々高めだ。それでも「ヘルシー、おしゃれ、速い」の3拍子揃った流行はおさまることを知らない。「若者を対象としたおしゃれな日本食のファーストフードは、今後も形を変えて登場するでしょう。」と「bentô」のオーナー、クラウジオさんは強調した。

Yoi! Rolls &Temaki  http://www.yrt.com.br/
Koni Store              http://www.konistore.com.br/
Temaki Express     http://www.temakiexpress.com.br/
bentô                    http://www.bentojapa.com.br/


【編集部ピックアップ関連情報】

▼TEMAKERIA  Maki Temaki(YouTube:04:09)
http://www.youtube.com/watch?v=udzK4zuX9Kc

▼TEMAKERIA NAKASHA INAUGURAÇÃO(YouTube:06:23)
http://www.youtube.com/watch?v=_R_BkZO7fIQ

▼Koni Store Institucional(YouTube:05:01)
http://www.youtube.com/watch?v=-KSbPZVHnxk&feature=related



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ほぼ、ノーカットのスリリングな対話が、そのまま配信されます。

<3月配信予定の対談 2本>

▼ゲスト:竹内謙礼(有限会社いろは 代表取締役)
      ×インタビュアー:主藤孝司(株式会社 パスメディア 代表)
 テーマ:過去の成功方程式は通用しない!中小企業のためのネット通販戦略
               (放送時間:101分)

株式会社富士経済が、通信販売ビジネスを調査分析した報告書「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2009-2010 市場編」によりますと、物販市場は、2008年が4兆6,032億円、2009年見込が4兆8,907億円、前年比106.2%となっていて、世界的な景気悪化により通販市場も影響を受けているものの、巣篭もり需要や割安感のあるインターネット通販の伸びなどにより拡大を続けています。物販市場は、インターネット・モバイル通販が定着し、2006年にインターネット通販がカタログ通販を上回っており、2009年にはインターネット通販が通販物販市場の半分以上を占めるほどになっています。

このような全体的な統計数字を見る限りでは、ネット通販ビジネスは、ますます隆盛しているように感じるかもしれません。しかし、全体的な数字の伸びはネットショップ数拡大の結果であり、一部のトップクラスのショップを除けば、その他の多くのネットショップは、過当競争による利益減少に苦しんでいるというのが実情です。

今回のゲスト 竹内謙礼氏は、2000年前後のインターネット普及黎明期から激変している現在のネット通販を取り巻く環境について、過去の成功方程式が通用しなくなっている現実をズバリ指摘します。

対峙するインタビュアーは主藤孝司氏で、リクルート在籍中に2度のMVPを含む営業表彰を5度受賞、パスメディア創業後もNTTより全国トップを含む10の表彰を受賞するなど、営業・販売のプロとしての実績が多く、起業家大学にて、のベ1000名以上の起業家、経営者に直接指導、アドバイスしてきた起業家養成の専門家でもあります。

両者とも、机上の空論ではない実績に裏打ちされたビジネス理論を持つ指導者であるため、その対話内容は、スリリングで実務に直結する価値の高いものです。

竹内氏の話し振りは、ここまで話していいのかと思うくらい、随所に辛口の本音が飛び出します。コンサルティングにおいても、取引先には率直な言い方をしているとのことです。なぜなら、その人の人生を変えてしまう重い責任を負っているからだと吐露します。特に、現状のネットショップ飽和状態から判断して、資金力に乏しい企業がネット通販に深入りする危険性に警鐘を鳴らします。現在のネット通販業界は、カテゴリー別に1強皆弱の時代であり、幸運や偶然性に期待することは難しいため、ネットで販売するのに適した商品を吟味し、有効な販促手法と効果が出にくい販促手法を熟慮のうえ、慎重に取り組むことが重要です。

扱う商品、サービスの選択によって、大きく結果が異なってしまうネット通販のリスクや特性、環境変化に対応したプロモーション手法の動向を理解するうえで、明確な指針が得られる対談です。

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 <竹内謙礼>プロフィール
大企業、中小企業問わず、販促戦略立案、新規事業、起業アドバイスを行う
経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、出版社の
雑誌編集者を経た後、千葉県にある観光牧場「成田ゆめ牧場」の企画広報に携わり、
通信販売やネット通販、実店舗の運営、企画立案等を行う。楽天市場に出店した
ネットショップはオープン3年目で年商1億円を達成。2年連続で楽天市場の
ショップ・オブ・ザ・イヤー「ベスト店長賞」を受賞。また
オークション&ショッピングサイト「ビッダーズ」において、準グランプリを
受賞。現在は全国の商工会議所や企業等でキャッチコピーの指導、セミナー、
講演活動を行なう。また、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として多くの
中小企業経営者に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に
行っている。 
<主な著書>『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』
『お客がドカンとやって来る売れる企画の作り方』(日本経済新聞出版社)、
『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、
『ネットで売れるもの売れないもの』(日本経済新聞出版社)等。
「ボカンと売れるネット通信講座」http://www.e-iroha.com/
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<対話項目>

◎出版社の編集者から転職し、観光牧場「成田ゆめ牧場」勤務へ
◎ゼロからネットショップを立ち上げ、楽天市場のショップ・オブ・ザ・イヤー
 「ベスト店長賞」を受賞するまで
◎コンサルタントとして独立に踏み切った経緯
◎コンサルタントとしてのビジネスが安定し始めたターニングポイント
◎2000年前後のインターネット普及黎明期から激変している現在の
 ネットビジネスを取り巻く環境(過去の成功方程式が通用しなくなっている現実)
◎楽天市場のプラットホームを利用するリスクとメリット
◎ネット上で効果を出すことが困難になっている販促手法
 (検索エンジン対策(SEO)、ブログ、メールマガジンなど)
◎ネットで売れるもの、「売れる商品」の条件、集客しやすい商品
◎ネットで売りにくいもの、集客しにくい商品
◎マスメディアのネットビジネス喧伝に惑わされる危険性への警鐘
◎情報商材販売の動向。知識・情報をビジネス化するための方法論。
◎オンライン情報サービスの有料化に対する見解
◎デフレ時代のキャッチコピーの作り方
◎実店舗とネットショップのキャッチコピー作りの違い
◎「上手な文章」と「売れる文章」は何が違うのか
◎キャッチコピー作りの基本は「強い言葉探し」
◎良いキャッチコピーのひらめきは「センス」ではなく「方法」。
 キャッチコピー作りの公式、コツ
◎検索連動型キーワード広告を取り巻く情勢
◎人類史上初の「プル型広告」の特性
◎検索連動型キーワード広告の運用がうまくいかない理由
◎Yahoo!リスティング広告とグーグル・アドワーズ広告
◎検索連動型キーワード広告文と通常のキャッチコピーの違い
◎検索キーワードの「親キーワード」「ものさしキーワード」とは
◎広告代理店に検索連動型キーワード広告の運用を任せてしまうリスク
◎資金力に乏しい企業はネット通販に深入りしてはいけない!


 ◆音源サンプル、会員登録など、番組の詳細な案内は下記ページをご覧ください。
  ⇒  http://mediasabor.jp/interview.html


▼ゲスト:神保哲生(ニュース専門インターネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」代表)
      ×インタビュアー:永江朗
 テーマ:広告に依存しない「ビデオニュース・ドットコム」激闘の軌跡
         (放送時間:86分)

2010年現在いまだ、オンラインの有料課金メディアビジネスの困難さが喧伝される状況であるにもかかわらず、なんと10年前の2000年に日本初のニュース専門インターネット放送局として登場した「ビデオニュース・ドットコム」。広告や外部資本に依存せずにビジネスとして成立している稀有なネットメディアとして存在感を増しています。既存メディアの多くがスポンサータブーなどにより扱えないテーマがある中で、視聴者オリエンテッドなテーマを設定し、独自の視点から議論を展開する番組づくりに特徴があります。ここに至るまでの軌跡は、先駆者としての激烈な戦いの歴史であり、神保氏のメディアビジネスに賭ける思いの強さが結実したものです。世界的に伝統的なメディア経営が大きく揺らいでいる現在、メディア関係者はもちろんのこと、情報を受け取る側にとっても、今後のメディアの行方と影響、メディアビジネスのあり方を考察する上で必聴の対談です。

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 <神保哲生>プロフィール
1961年 東京生まれ。15歳で渡米。
コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。クリスチャンサイエンス・モニター紙、
AP通信など米国の報道機関の記者を経て1994年独立。1996年4月、
ビデオニュース・ネットワークを設立し代表に就任。以来、
テレビ朝日『ニュースステーション』、TBS『筑紫哲也ニュー ス23』、
NHK『ETV』、米ABC、PBSテレビなどに向けて100本を超えるリポートや
ドキュメンタリーを提供。2000年に日本初のニュース専門インターネット放送局
「ビデオニュース・ドットコム」を設立し、代表に就任。現在も第一線で取材を続ける。
著書に「ビデオジャーナリストの挑戦」 「漂流するメディア政治」 
「ツバル 地球温暖化に沈む国」など。
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<対話項目>

◎米国留学の経緯
◎日米でのジャーナリズム教育の違い
◎ビデオジャーナリズムへの目覚め
◎映像ジャーナリズムとしてのCNNの台頭
◎日本に活動の拠点を移すことになった理由
◎チーム分業制のマスメディア映像制作とビデオジャーナリストの
 映像制作の違い
◎ビデオジャーナリズムの要諦
◎2008年秋葉原殺傷事件において、通行人撮影映像をマスメディアが
 採用したことを「報道機関の自殺行為」と発言した真意
◎ネット時代における情報ビジネスの行方
◎「ビデオニュース・ドットコム」前身時代のビジネス形態
◎2000年頃の有料放送ビジネスの状況
◎「ビデオニュース・ドットコム」立ち上げにあたってニュースという
 情報ジャンルを選択した理由
◎ビジネスの観点から考えるマスメディアとネットメディア
◎「ビデオニュース・ドットコム」の番組づくりの特徴と差別化戦略
◎有料会員獲得の推移とPR、広告の手法
◎メディアの変遷から考えるオルタナティヴ・メディア台頭の可能性
◎公共的ジャーナリズム衰退で懸念されること
◎これからの「ビデオニュース・ドットコム」が目指す方向性


◆音源サンプル、会員登録など、番組の詳細な案内は下記ページをご覧ください。
  ⇒  http://mediasabor.jp/interview.html

 


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