雑誌特集のためのジャマイカ キングストン取材記(Part.1)
- SHIBUYA-FM78.4MHz
今年もジャパニーズ・レゲエ、通称ジャパレゲが好調のようです。
今回は、もう13年ほど前の話ですが、取材でキングストンを訪れた時の話題を。
当時担当していた雑誌の特集で「ジャマイカ特集をやろう」となり、レゲエ好きの自分が担当させていただくことに。今ほどではないとしても「レゲエ」という音楽は十分にポピュラーでしたし、レゲエ・ジャパンスプラッシュ、レゲエ・サンスプラッシュといった大型屋外フェスがピークを迎えていたころの話です。
しかし、こと「ジャマイカ」のイメージはというと、ハネムーン、ブルーマウンテン・コーヒー、そしてレゲエ、ボブ・マーリー。カリブに浮かぶリゾート・アイランドというのが巷のイメージだったころです。
その取材目的はリゾートではなく、「ジャマイカン・カルチャー」に主眼をおいたものでしたので、ハネムーナーが好む有名高級リゾート「モンテゴ・ベイ」ではなく、首都キングストン。たかだか13年ほど前ですが、今よりも圧倒的に情報が少なかったことを記憶しています。
加えて、今のようにネットで事前リサーチなんてないころですからね。事前のリサーチ、取材予定、現地取材においては、SHIBUYA-FM開局から今もお世話になっている、レゲエ・ジャパンスプラッシュ主催、レゲエ・マガジン編集長であった元タキオン加藤さん、OVERHEAT石井さん、アルファ・エンタープライズ小林さん、24×7Records八幡さん等にご協力いただきました。この方々の力無くしては何の取材もできなかっただろうと思う次第です。おかげでディープなゲットーもビビリながら取材出来ましたし。身の危険を感じる取材なんてそうそうないですからね。
では取材記へ。
取材クルーは編集長、ファッションエディター青柳さんと自分。トランジット地のニューヨークでカメラマンの飛石さん、逸見くんと合流し、一路ジャマイカへ。余談ですが、成田─ニューヨークJFK間エアは取材にタイアップして下さったJAL社のご好意でビジネスクラス。編集長が一緒でしたからね。後にも先にもCクラスなんてこのとき限りです。もう乗ることはないでしょう。(笑)
それにしても12時間の飛行時間をあれほど快適に過ごしたことはありません。ま、ほとんど酒飲んで寝てたわけですが。座席がほぼフラットになるのですよ、フラット。ブルーカラーな自分には快眠を得るには充分でした。スミマセンネ、庶民なんでこんなことで感動して。ビンボー性の自分は仮にCクラスに乗る軍資金があったとしたら、エコノミーで2─3回渡航したいタイプですので。
さてニューヨークJFKからエア・ジャマイカ(これがまた古い機でして。座席後部に剥がれかけたエア・ジャマイカのステッカーがあり、その下には某日本のエアラインのロゴが隠れてました)に乗り継ぎ、モンテゴ・ベイに到着。到着後すぐに機内にはレゲエが流れ、思わず皆でニヤニヤ。
キングストンに向けて再離陸するまで多少時間があるというので、「ロビーでタバコ吸ってきていい?」とクルーに聞くと、「OK!でも、ロビーでなくて、あっちで」と指差す。飛行機降りたステップから10歩ほどで行けそうなターミナル?の壁際。えっ? あそこで吸っていいのか? と思ったものの、ローカルらしきオッチャンが慣れた感じですでにスモーキン。隣で編集長たちとニヤニヤしながら自分たちもスモーキン。
機内へと戻り、キングストンへと再離陸。一山越えたら到着しました。首都キングストン。あっという間のフライト。機を降り入国審査へ。ただでさえ達者から程遠い英語力に加え、何やら判りづらい発音。「モニ?」。あ、MONEYのこと? 編集長の3倍ほどの時間を費やし無事入国、荷物受け取りへと向かう。
皆、荷物を取り、さて税関、と思ったら、ファッションエディター青柳さんのスーツケースが見当たらない。エアラインのスタッフも一緒に探して(一応という感じだが・・・)くれるがやはり見当たらない。散々調べた挙句、何故かスーツケースはJFKに残ったまま・・・。「明日到着するからまた明日来てよ!」と詫びも無く説明を受け、いきなりの不安を抱えながら迎えが待つロビーへと向う。
<Part.2へ続く>
【関連情報】
○Ko's Style あの『そんなの関係ねぇ』レゲエのCD発売! 2008/01/30
レコード会社30社が争奪戦てw すごいですねぇ。
しかも来月はアルバムリリースって! どんなアルバムになるんでしょうか。
http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-659.html
○Ruffn Tuff:ラフン・タフ(YouTube映像 01:30)
レゲエの源に迫るドキュメント
http://jp.youtube.com/watch?v=Swsnn452Wyw
○シネマトゥデイ
「Ruffn' Tuff ラフン・タフ 永遠のリディムの創造者たち」
日本のレゲエシーンの立役者であり、現地の音楽界と太いパイプを持つ
石井“EC”志津男監督が、ジャマイカ音楽を草創期から支えてきた
生き証人たちの証言を記録し、そのルーツに迫る。
http://cinematoday.jp/movie/T0005028
○映画 ジャマイカ 楽園の真実(Life and debt)-trailer(YouTube映像 02:01)
http://jp.youtube.com/watch?v=AWPkOUxxm4M
○日っ歩─美味しいもの、映画、子育て...の日々─
「ジャマイカ 楽園の真実」 2005/09/09
地球規模で進められているグローバリゼーションの暗部が描かれている作品で、
かなり重いのですが、一方で、ジャマイカの人たちのたくましさを感じられる
場面もありました。アメリカ発のアメリカの側から見た情報ばかりが流れてくる
私たちの社会。別の方向から見ると全く違う世界が見えてくると言うことを
実感した作品でもありました。
http://ameblo.jp/hippopotamus-0319/entry-10003898901.html
○Khushi Shanti 「ジャマイカ楽園の真実」2006/03/21
とある試写会で観てきました。レゲエ仲間が興奮して「みなさいっ」と
言っていたので。。。
ステファニー・ブラックという白人女性が監督です。彼女曰く、
「残念なことに、ジャマイカは2005年現在も、この映画を製作した
2001年と何も変わってません。」
http://plaza.rakuten.co.jp/KhushiShanti/diary/200603210000/
○LIFE IS BEAUTIFUL!!
『ジャマイカ 楽園の真実 LIFE&DEBT』2006/01/23
ジャマイカについてはバナナ食べて暮らせるような陽気な楽園ってくらいな
イメージしかなかった。ジャマイカの音楽も、ずううと聞いてきたけれど、
こんな歌詞だなんて考えたこともなかったし、ほんとに、なにも知らなかった。
知らないということを知ることができる映画。
http://tentukipon.jugem.jp/?eid=810
○レゲエ用語集
http://www5.plala.or.jp/badboyz8112t/REGGAE.htm
○[MUSICSHELF]プレイリストから新たな音楽を発見する
「レゲエアレンジで聴きたい日本語の曲」salected by SISTER KAYA
http://musicshelf.jp/playlist/687053
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