支持され始めたオーガニック・スキンケア
- オーガニック・コンシェルジュ
2004─2005年にロハス（LOHAS）の潮流が日本に到来してから、より「オーガニック」が注目され始めましたが、ここにきて「オーガニックっていったいなんだろう？」をもう一度、振り返り考えてみようということで、定期的にワークショップを開催しています。
私たちの生活、健康、ひいては自然環境にどのような影響を与えているか、衣食住の分野でのオーガニックのあり方などを参加者のみなさんと一緒に考えるというもの。参加者はやはり女性が大半ですが、最近はスーツ姿のビジネスマン風の男性の姿もお見かけするようになりました。これからオーガニック素材を使用した商品を作っていこうという企業の方が、お話を聞きに来てくださっているようです。
レストランやカフェなどで扱う食品としてのオーガニックはもちろんですが、女性の間ではボディケアとしてオーガニックを取り入れることが見直されてきています。
敏感肌やアレルギー、アトピーなど肌の症状が気になる人だけでなく、オーガニック栽培された植物を主原料とした商品によるケアが、肌や身体に良い効果をあらわしてくれるということに気づき始めた方々が多くなったようです。
体の中に入るものは口からの食事だけでなく、もちろん、使っているシャンプーやクリーム、お化粧品などが皮膚から体内に取り込まれます。微量とはいえ毎日ということになるとやはり気になるもの。
生まれつきの体質と思っていた肌のトラブルも、普段の生活のスキンケアを見直してみると、実は使っている商品がその原因なのではないかということに・・・
そんななか、広告程度でしか知らなかったスキンケアのイメージや不確かな情報だけでは、何から始めていいのかわからない。ということで、それらの詳細を知る手立てとして、ファッション誌を中心にナチュラルコスメやオーガニックボディケア特集が、各シーズンごとに組まれるようになりました。
スキンケア商品に原料として使用できる植物はたくさんあり、その種類によって香りや効能が違います。一人ひとりが全く違う肌質を持ち合わせていることを考えると、自分に合った植物やハーブを見つけることで、より良い肌のコンディションを作りだせるのではないでしょうか？
フランスを中心としたヨーロッパではオーガニックスキンケア商品が、年々売上げを伸ばしています。
ステラ・マッカートニー（元ビートルス、ポール・マッカートニーの娘。 クリスチャン・ラクロワの下で学びクロエのクリエイティヴ・ディレクターなども務めたデザイナー）はロンドンを中心に幅広いファンに支持されていますが、彼女も最近オーガニックスキンケアブランドを立ち上げました。
もともと厳密なベジタリアン（菜食主義者）で、環境保全活動にも関心を示している彼女は、ファッションやトレンドの最先端に携わる立場にありながら、オーガニックを選び、自分のブランドとして商品を作っています。
その彼女のこだわり、価値観、先見性などあらゆる点で多くのファンやデザイナー、アーティストが注目しています。こういった影響力のある人がオーガニックを支持することで、また新しいオーガニックの世界が広がるような気がします。今後の展開が楽しみです。
●Stella McCartney（ステラ・マッカートニー）
http://www.fashion-st.net/link/stella.html
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